おとうふ工房いしかわさん
先日おとうふ工房いしかわさんの新規店舗「豆蔵刈谷銀座店」のプレオープンに行ってきた。
おとうふ工房いしかわさんは価格競争の厳しい豆腐業界で全国的にも有名な元気印のお豆腐メーカーである。
近年急成長を遂げており、基本戦略がしっかりしている。
戦略論といえばマイケルポーターが有名であるがポーターの競争戦略によると企業がとるべき基本戦略は突き詰めると下記の3つだといっている。
① コストリーダシップ戦略
② 差別化戦略
③ 集中戦略
突き詰めると企業はこの3つの戦略のいずれかを選択しなければならないという。
コストリーダーシップで低コスト体質を実現させることで競合他社より低価格で製品やサービスを提供する戦略。
品質が同じなら安い方から購入するとうわかりやすい戦略である。この場合はライバル企業とは価格競争に突入する。
低コスト体質を実現できないままの低価格戦略は自殺行為に等しい。
残念ながら豆腐業界でも低コスト体質を実現しないまま採算性も度外視した赤字覚悟の低価格競争が横行し倒産廃業するところが後を絶たない。
そういった意味ではいしかわさんは豆腐業界で差別化戦略を実践して成長している注目すべき豆腐メーカーである。
石川社長に話を伺うと高い豆腐は売れているとのこと。低価格化しないと売れないのというのは幻想と言い切る。
この差別戦略で成長を続け昨年度は36億円、本年度は42億円の売り上げを見込んでいるという。
石川社長とは同年代でいつもお会いするととてもいい刺激をいただく。
豆腐メーカーとして売上規模も必要という。売上規模は企業の力であり、30億円を越えたあたりから
他社との連携などを含め成長につながるチャンスが増えてきたといっておられた。
上記のポーターの3つの基本戦略もライバルと違う独自の価値を提供するという観点では突き詰めると差別化戦略といえる。
差別化戦略を考えるときおとうふ工房いしかわさんの戦略は豆腐業界だけにとどまらずいろいろな業界でも参考になる事例だ。
とうふや豆蔵 刈谷銀座店
ショップ/10:00~19:00
レストラン まめぞうビュッフェ/
ブランチタイム 10:00~15:00
ティータイム内 15:00~19:00
愛知県刈谷市銀座4-40
TEL:0566-91-8547
おとうふ工房いしかわさん、素敵ですね!
具体的にはどんな差別化戦略をとっているのでしょうか。興味ありです。
お豆腐業界での差別化戦略といえば、男前豆腐さんもまさにそうですね。品質へのこだわりはもちろんのこと、ユニークなブランディング(ネーミングからパッケージ、デザイン、そしてブランドそのものの世界観…等など、「男前豆腐」という名前を聞いたらすぐにイメージが浮かぶような強いブランド)が彼らを大きく差別化する要素になってますね。だからこそ高価格を打ち出すことができるだけの価値が備わっているのでしょう。