とろろ庵
愛知県の豊田市井ノ口町(旧足助町)にととろ庵さんという自然薯を使った豆腐工房がある。
香嵐渓に向かう通り沿いで木々に囲まれた雰囲気のよい場所にお店はある。
もともと瀬戸でとろろ庵という自然薯料理のお店をやっており、会社の代表でもある辻社長のアイデアで自然薯豆腐を始めた。
はじめはお店のメニューだけであったが、メディアなどでも評判になり著名な料理評論家のおススメの逸品として、取り寄せ注文が増え大阪などの阪急などでも販売されるようになった。
この自家製の自然薯豆腐が評判になり、足助に豆腐工房も立ち上げる際にお手伝いをさせていただきた。
現在では瀬戸から完全に足助に移転した。
辻さんはもともと大手乳業メーカーの出身で食品業界の事情についても詳しい。
新しいお店ができてはすぐに飽きられてなくなってしまう飲食業界の将来を常に憂いていた。
最近は更にこの「多生多死」のサイクルが短くなってきている。
飲食店の業態にもよるが比較的参入しやすい業種で、脱サラで始める人、異業種からの進出など新規開業がある。
外食関係の市場規模は24兆円程度とピーク時の29兆円超から比べるとシュリンクしており、その中で新しいお店ができてくるため当然競争が激化する。
長寿繁盛店は少ない。
とろろ庵さんは飲食店から豆腐工房に徐々に変貌し「あすけ楽市」という自然薯を使った商品を中心として直売所もやっている。
現在は息子さんに実務や譲り、大手乳業メーカーの営業で鍛えた経験を活かし卸部門の拡充をはかり徐々に多角化している。
飲食店等でも二毛作ビジネスなど様々な工夫をしている店も増えてきた。
飲酒運転の問題やリーマンショックなどで業態変化を迫られる店も多い中で参考になる事例だ。
あすけ楽市、自然薯豆腐工房
8:00~16:00
定休日: 火曜日(祝祭日は営業)
住所:豊田市井ノ口町三斗蒔4-1
(旧、香嵐渓の足助町)
TEL 0565-61-1860 / FAX 0565-61-1861