国際見本市
先週月曜日に三重県が企画している欧州の企業や商工会の産業視察のお手伝いを少しさせていただいた。
昨年も同様の視察ツアーを行ったが今回は震災の影響もあり直前でキャンセルが相次ぎ大幅に人員が減少した。
6/7日から10日まで東京ビックサイトで開催された2011国際食品工業展(FOOMA)に参加した。
毎年出展しているが、今年のFOOMAはいつもとなにか違っていた。
節電の関係で1時間繰り上げて開催時間が短縮されるなど震災の影響もあったが
それ以上に影響を受けたのは海外の来場者の数だ。例年韓国や中国などアジアの国々から
日本の先端の食品技術の情報を収集しようと多くの人たちが訪れる。
それが今年は明らかに少なかったのだ。
当社だけかとも思い知り合いの企業にもいろいろ聞いてみると どこも海外の来場者は少なかったようだ。
そんな中、交通費などの支援もあったようで宮城県のお得意さんも会場に来てくれた。
大変な中、東日本の方々予想以上に来場されていたことは嬉しい誤算であった。
今回のFOOMAの海外来場者数の減少は予想されたいたこととはいえ原発問題の深刻さを改めて浮き彫りにした。
ドイツやフランスの大規模な展示会にいくつか参加した経験があるが、欧州では見本市そのものが大きな産業となっている。
開催地には国外からも多くの人が訪れホテルやレストランもいっぱいになる。
商品の販売促進なども含め国際的な展示会の経済波及効果は大きい
近年、アジアの食品関連の見本市も大規模化し国際的になってきている
シンガポールなどは人口が500万人程度であるがカジノとあわせてラスベガスのような
戦略で見本市の集客力がある。
国内の内需が冷え込む中、地域の経済そして日本経済を元気にするためには
海外への販売の強化や外国人を沢山呼び込む戦略が必要、
日本の国際展示会の集客力アップは急務だ。