FOOD TAIPEI
先週22日から25日、台湾で開催された「フード台北」に出展のため出張した。
今回JETROの「世界は今」の番組取材もあり準備段階から完全密着だった。
台湾は香港、米国と並ぶ日本の農水産品の3大輸出先である。
距離的に近いこともあるが人口2300万の台湾が3億超の米国に匹敵する農水産品を買ってくれている訳だから 日本にとっては大変ありがたいお客さんでもある。
親日的な隣国の販路開拓めざし今回出展をした。
震災後の初の海外展示会、原発事故の影響はどうか?台湾の反応は?
期待と不安が入り混じった複雑な気持ちで展示会に臨んだ。
台湾は豆腐をたくさん食べる。また豆腐花といった甘いスイーツや豆乳もよく飲まれており大豆食品をよく食する国である。
台湾はこれまで機械関係仕事や観光などで何度か訪れたことがあるが展示会は初参加。
以前より食品分野で挑戦したい市場であった。
現地の豆腐や大豆食品といかに差別化できるかがポイントになると考え展示会に臨んだ。
萬来鍋とロングライフ豆乳を使い、抹茶や生姜、枝豆豆腐など変わり豆腐の試食も出してオリジナルな豆腐が提供できる特徴をPRした。
また、萬来鍋で豆腐作りの実演をしたりDVDで映像を流し、原料として現地の豆腐と勝負するのではなく、豆腐をつくる「楽しみ」や「パフーマンス性」をPRした。
価格だけでは現地生産の豆腐にはかなわない。
豆腐を自分で作れる付加価値を評価してもらうことが生命線になる。
おかげさまでたくさんの来場者が来てくれて予想以上にブースは賑わい、試食用の豆乳や皿などが足らなくなってしまった。
好奇心旺盛な台湾の国民性を実感した。
レストランやデパート、通販業者など多くの企業と商談ができた。
心配していた日本食材に対する不安も説明すれば理解してくれた。
今回の展示会での手ごたえは感じたが台湾での物流体制もできておらずまだまだ1合目。
単に「モノ」を売るのではなく「コト」を売らなければ我々の商品の強みは活かせない。
展示会に参加しただけでは意味がない。ビジネスはこれからが本番だ。