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昨年シンガポールFHA2010という食品の展示会に出展した。
一昨年シンガポールに販売物流ルートができたのをきっかけだ。
自由貿易協定締結相手国で将来は関税撤廃の予定されており、
ASEANでのゲートウェイになるのではないかと考え出展を決めた。
事前知識は多少持っていたが 正直展示会場の広さには度肝を抜かれた。
SIALなど欧州の食品展示会に匹敵するのではないかと思われるほどの規模であった。
シンガポールは人口500万人程度であるが昨年のGDPの伸び率は世界最高である。
リーマンショックからもいち早く立ち直り、積極的に投資で街は活気にあふれている。
セントーサ島にユニバーサルスタジオもでき、「マリーナベイ・サンズ」や
「リゾート・ワールド・セントーサ」などのカジノもできるなど観光施設も充実している。
アジア最大級をうたう日本の展示会も危ういのではないかと思う勢いである。
販路物流を最大限活用するために地元でお世話になっている宮崎本店さんを誘った。
宮崎本店さんは専務と部長が参加いただき「萬来」と「宮の雪」のオール三重、オールジャパン連携でPRをした。
展示会ではプレゼンも行い、またしても「着物ガール」が登場し活躍した。
初日ちょっと体調を崩してしまったが、宮崎本店さんの「キンミヤ焼酎のレッドブル割り」を飲んで乗り切った。
シンガポールでも徐々に萬来鍋や豆乳が浸透してきているが、日本食材の逆風の影響は否めない。
大豆パウダーや関連のその他のBANRAIブランド商品もあわせ販路開拓には知恵と工夫が必要だ。
これからが正念場だ。
シンガポールの日本食レストラン関係者の方々が協力して「Friends of Japan」というイベントをはじめた。
現地飲食店が連携して日本食材を使うことで日本の支援と日本食を盛り上げていこうというイベントだ。
海外でも風評被害で日本食レストランでも日本食材離れがでており、大いに成果を期待している。
シンガポールは日本の貿易において重要な国となっている。
当社も1年半前にシンガポールで会場貸切のBNRAIブランド単独のPRイベントを行った。
現地メディア関係も10数社集まり食品関連の企業関係者も100名以上集まってくれた。
非常に日本食に関心が高く、シンガポールの活気を肌で感じた。
弾丸スケジュールで渡航したことや 魅力的な「萬来着物ガール」に萬来鍋の豆腐作りwo
レクチャーするのにエネルギーを使ってしまい、
肝心の本番スピーチの前にバテてしまった。
現在、シンガポールをはじめ海外は日本食材にとっては逆風だが、いろいろなところでビジネスチャンスはある。
先日も韓国の対策について話し合い、新しいアイデアが生まれた。
ピンチをチャンスにかえる発想の転換が必要だ。
3月末石巻の高校の食物実習室に豆腐製造設備を入れる予定だった。
震災の影響が最も大きなところなのでとても心配していた。
連絡もとれずキャンセルを覚悟していた。
そんな時 代理店さんから連絡があった。
「現地から連絡があり現在避難所になっているらしいが是非納入したいのでキャンセルしないほしいと言っている」と。
当然長期でも待つことを約束した。高校生たちに一日もはやく学ばせたいという思いで現地の関係者の方々や山形の代理店さんが努力して先月機械を出荷することができた。
今月中に試運転予定。
計画では実習室で従来通りの豆腐作りと新技術おからの出ない大豆まるごと豆腐作りの両技術を習得し地元との人たちにも高校生が作った豆腐販売する予定
「おいしいお豆腐作り、うちの腕のみせどころや、ここで頑張らな男がすたるで」と発破をかけるといつもクールな川淵(副社長)が燃えていた。
仙台麩などいろいろ呼び名はあるが、この地区の豆腐屋さんなどで作られている特産品である。
生麩を揚げたものでなかなかおいしい。
常温で日持ちもするので便利である。
おススメめは「あぶら麩丼」
最近はB級グルメとしても有名になっている。
得意先で昔からお世話になっている北上食品さんの飯塚社長と話しあって
飲食店や豆腐店の仲間卸などの販売を協力させていただくことになった。
あぶら麩丼だけでなく、いろいろ料理にも使えつまみとしてもおもしろい
飲食店の、豆腐店の皆様1c/sからお送りします(3本入り×36)
常温で2ヶ月保存可能です。
ご興味ある方ございましたら是非ご連絡ください
頑張ろう日本!頑張ろう東北!
昨日、「伊賀の里 モクモク手作りファーム」さんの
新店舗JR大阪三越伊勢丹の「元気になる農場レストラン モクモク」 内覧会参加のため
大阪にいってきた。
低迷する百貨店業界の中、JR大阪三越伊勢丹はもっとも注目されているエキナカ百貨店だ。
そのレストラン街の中でも非常によい場所だった。
内覧会は木村社長、吉田専務の出版記念も兼ねていた。
6次産業の旗手として 日本で最も視察の多い「伊賀の里 モクモク手作りファーム」を
作った二人の農業経営者が軌道に乗れせるまでの物語やこれからの農業のビジョンを語った本である。
これまでいくつもの出版会社の誘いもあったが、納得いかないと
例え大手の出版会社であろうと平気で断ってしまうこだわり、吉田さんらしい。
お二人には、一緒に尾鷲をはじめ全国の町興しのお手伝いなどをご一緒させていただき
とても多くのことを勉強させていただいた。
本のタイトルは「新しい農業の風はモクモクからやって来る」
農業関係者だけでなく食に関連するお仕事をされている方にお勧めの一冊です。
岩手県花巻市に黒川食品という取引先の豆腐メーカーさんがある。
当社の萬来鍋などの豆乳を供給していただいている。
岩手の南部シロメを使った豆乳など国産大豆にこだわっている。
関東地区を中心に東日本を供給していただいているが、震災後
供給ができなかったがようやく回復し供給を再開した。
当社も痛手であるがそれの何十倍も黒川さんところは痛手である。
ホテル旅館など観光業や外食関係の取引先も多く自粛ムードで苦戦している。
豆乳供給が再開した時更なる販売協力を約束した。
具体的な方法をいろいろ考え黒川さんとも協議し東北のものをもっと使ってもらい
取引先も含め元気になってもらおうと応援買いのPRをはじめた。
花巻は宮沢賢治の生誕の地であることにちなみ 黒川さんところの商品は
「拝啓、賢治先生。」といった独特のコピーが印象的だ。
宮沢賢治といえば「雨ニモマケズ・・・」という永遠の詩が有名だ。
これは作品のために書いたのではなく、賢治の心情や考えを手帳に書きまとめたもの
らしい。
今日の新聞で俳優の渡辺 謙も書いておられたが
今更ながら 読んでみると深い・・・
雨ニモマケズ 風ニモマケズ
雪ニモ夏ノ暑サニマケヌ 丈夫ナカラダヲモチ
慾ハナク 決シテ瞋ラズ イツモシヅカニワラッテヰル
一日ニ玄米四合ト 味噌ト少シノ野菜ヲタベ
アラユルコトヲ ジブンヲカンジョウニ入レズニ
ヨクミキキシワカリ ソシテワスレズ 野原ノ松ノ林ノ蔭ノ
小サナ萱ブキノ小屋ニヰテ
東ニ病氣ノコドモアレバ 行ッテ看病シテヤリ
西ニツカレタ母アレバ 行ッテソノ稲ノ束ヲ負ヒ
南ニ死ニサウナ人アレバ 行ッテコワガラナクテモイヽトイヒ
北ニケンクヮヤソショウガアレバ ツマラナイカラヤメロトイヒ
ヒデリノトキハナミダヲナガシ サムサノナツハオロオロアルキ>
ミンナニデクノボートヨバレ ホメラレモセズ クニモサレズ
サウイフモノニ ワタシハナリタイ
(賢治『雨ニモマケズ手帳』,51~9頁)。
増産と衛生レベルを向上させるために当社の粉砕工場を改築している。
もうすぐ完成予定だ。
食品工場などの省力化、省人化だけでなくゾーニングなどの衛生指導も行っているが、
案外自社のこととなると目が届かないことが多いことに気付いた。
衛生管理などのコストは直接利益を産むものではないためおざなりになることも多い。
また衛生管理はレベルが低い間は投資に対する効果が目に見えてわかりやすい。
投資が進みある程度のレベル以上になるとコストに対して効果がなかなか見えなくなる。
食の安全に対する要求が高まる中 終わりないので正直経営者としてはなかなか辛いコストである。
食品工場では安全を担保するために時には無駄の助長やおいしさも犠牲にしなければならない場面に遭遇することもある。
「何のため?」時にジレンマを感じることもある。
しかしやはり食の安全には細心の注意が必要。
食品工場もホテル飲食店でも現場を見るとレベルがわかる。
これまで職業上多くの現場をみてきた。工場がきれいな会社は品質のレベルも高い、厨房もきれいな飲食店は総じてうまい。
現場の衛生管理と品質や味は比例することが多い。
雪塩はにがりなどミネラル分を豊富に含まれているので豆乳と混ぜると雪塩豆腐ができる。
沖縄ではもともと豆腐用の凝固剤は海水が使われていた。
豆乳に海水をいれて固めたものが「ゆし豆腐」。
これを箱に入れて木綿の布で絞ったものが「島豆腐」だ。
現在は衛生上の問題で海水は使えなくなり、ごく一部を除き塩化マグネシュムなど豆腐用凝固剤に塩を添加して固めている。
雪塩豆腐は塩味がしてなんともおいしい
作り方は下記の通り、萬来鍋を使った雪塩豆腐は宮古島でも提供されている。
雪塩豆腐 ゆるゆるの食感、ミネラルたっぷりの塩味と薬味で楽しむ!
【材料】(1人前)
豆乳125ml/雪塩2g(パウダータイプのみ!粒状タイプは出来ません)/薬味(糸がつお、万能ねぎ、針海苔)
【作り方】
1. 萬来鍋(小)~特大などで塩豆腐を作る。
※(小)は10gの固形燃料で出来ますが、(大)は30gの固形燃料で出来上がったあと、5~10分蒸らしてください。
特大は通常の作り方で様子を見て、加熱時間か蒸らし時間を加減して下さい。
2. 竹筒に出来上がった豆腐を入れ、上にたっぷりの薬味をのせ食す。
萬来鍋(小)の場合はそのまま薬味をのせて、食べていただく。
沖縄県の宮古島に雪塩という有名な塩がある。
この塩はギネスにも認定されているミネラル豊富なお塩だ。
宮古島はもともと隆起したサンゴ礁でできていてミネラルたっぷりな地下海水を汲み上げて濃縮して作っている。
雪塩はそのまま水に希釈すると海水ができる。
微細なパウダー状の雪塩と、使いやすい顆粒タイプがある。
顆粒タイプは添加物など一切使用しない加工している。
詳しく説明できないがご相談いただき先日特殊プラントを施工させていただいた。
雪塩を作っているパラダイスプランの西里社長とは10年近いお付き合い。
とてもエネルギッシュな人でいつも宮古に行くとパワーをもらっている。
塩屋(まーすや)というお店を宮古島、石垣島と沖縄本島に2店の合計4店舗を展開している。
塩屋はいろいろな地方の塩を集めたお店でソルトソムリエが塩の説明をしてくれる。
自社の塩だけを販売するお店ではなく、いろいろな国内海外の塩を集めた塩屋専門店のコンセプトを聞いたときは新鮮でかなり衝撃だった。
仕事柄手作りの製塩所をいくつもまわる機会があった。
職人気質の世界、自社の塩へのこだわりや思い入れも強い。
他社の塩の評価も辛口なことが多い業界。メーカーとしても自社の塩をどうやって売るかといっただけに集中しそうなところだがこの発想はすばらしいと思う。
他社にはないオンリーワンの発想だ
店では売るべき商品の仕組み作りも工夫されており、雪塩のブランド戦略に敬服した。
他のビジネスでも応用ができそうだ。
昨日、伊勢のいせトピアで行われた中小企業家同友会南勢支部の例会で講演をさせていただいた。
自分自身も同友会メンバーなので通常の講演とは違い発表に近い内容にした。
豆腐の実演も体験もやろうということになり火気の扱いの関係で急遽調理室での講演となった。
事務局も勝手が違うため苦労していたが調理実習みたいなのりでやろうといことで面白くやらせていただいた。
同友会という組織の面白いところは「弱みを見せれる強み」というものがある。
特に三重の場合はその風土が強いと思う。これが他の組織と少し違うところだ。
良いことも悪いこと(強み弱み)もある程度開示することでお互いの信頼関係がうまれる。
なかなか同業者等の集まりなどでは業務を意識して本音で話がしにくい。
組織も人間関係も同じであるが「take」だけを求めると得るものは限られる。
「give」を先行する「自立」と「相互依存」の精神が肝要だ。
以前、宮城同友会にも呼んでいただき仙台でお話をさせていただく機会を頂いた。
これも何年か前に新潟の同友会の全国大会でお話させていただいたことがきっかけで宮城の総会で声がかかった。
立派な経営者が大勢いる中、見栄を張ってもしかたがない。
実際の苦労話や変化に対する考えなどをありのままに話すと熱心に聴いていただいた。
しばらくしてこれがご縁で今度は気仙沼からもお声がかかった。
気仙沼のおいしい魚介を食べたかったが残念ながら海外出張でスケジュールが合わずキャンセルさせていただいたがネットワークはどんどん広がっていった。
今回の大震災ではこれらで知り合った宮城同友会の方々の顔が頭をよぎった。
火の海になっている気仙沼を見たときは胸が引き裂かれる思いだった。
今 我々は東北の業者さんの製品を応援買いできる仕組み作りの準備を進めている。
サスティナブルな支援、復興のお手伝いができる方法考えていきたいと考えている。