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福島県の南相馬市に「あさがお」という福祉作業施設の工房がある。
当社のおからの出ない大豆まるごと豆腐の設備を採用していただき開業した豆腐や味噌等を作る工房だ。
原料は自分たちで有機肥料で「青ばた豆」を栽培するこだわり。
「青ばた豆」というのは緑色の大豆で緑色のきれいな豆腐ができる。
ハンディキャップをもった作業者の方々がまじめに豆腐を製造販売している。
この工房を今回の震災が襲った。海岸から2km程度のところで津波の被害を心配したが最悪の被害は免れた。
しかしながら避難勧告が広がり全く再開の目処は立たなかった。
原料のこだわりや緑色のおからの出ない豆腐を評価されていただけに、なんともやるせない気持ちで一杯だった。
その「あさがお」さんから連絡をいただいた。少しずつではあるが営業を再開したという。
まだ周辺は瓦礫の山らしい。災害を体験した人にしかわからない現実がおそらくそこにはあるだろう。
この不屈の精神がきっと日本を甦らせるパワーになると思う。
あさがおさんのウェブサイト
http://www.nihonmatsu-farm.com/SHOP/46.html
本日、所属する中小企業家同友会の農林水産部会の総会があった。
お世話になっているモクモクさんがやっている四日市にあるパン学舎で行われた。
「食卓の向こう側に見えるもの」というテーマで西日本新聞社の佐藤 弘氏の記念講演があった。
話がとてもおもしろく皆を飽きさせない講演だった。
特に印象に残ったのは香川県の高松市立国分寺中学校の竹下和夫校長がはじめた「弁当の日」の話。
竹下校長は2001年に滝宮小学校の校長時代に上級生の子供たちが親の力を借りずに月に一回自分たちで弁当を作る「弁当の日」を作ったらしい。はじめは親からも反対があったそうだが現在では保護者の全面支援を受け子供たちも上級生になる儀礼として定着し転勤した中学校でも大成功しているという。
自分で作った弁当を見せ合い卵焼きの焼き方も工夫もするようになるらしい。
お互い苦労がわかっているだけに馬鹿にしたりけなしたりする子供は一人もいないという
おにぎりを握ったときの熱さ、炒めものをしたときにはねた油 自分たちで料理をすることで子供たちの瞳には食事を作る親や、給食のおばさんの姿が見えてくるという。
プロジェクターに映し出された感想文には「もう好き嫌いは言わず野菜も食べる」「親にかわって食事を作ってくれるおばあちゃんの苦労がわかった」「親の手伝いをする」といったことがたくさん書かれていた。
もっと上手になりたいという素直な反応に先生たちも充実感を味わっている。実際給食の食べ残しの量も激減したらしい。
農民作家の山下惣一氏は「生きる力とは体験の蓄積に他ならない」という。
体験なしに食育は成り立たない 食育について考えさせられた一日だった。
本日欧州のある企業から弊社の萬来鍋の問い合わせがあり資料等を送った。きかっけは昨年末に行われた外資系企業の誘致交流会だ。
東京の白金のシェラトン都ホテルで外資系企業を招待し三重県が誘致交流会主催した。懇親会の際 野呂知事が当社の萬来鍋を使って外国人の前で豆腐作りのパフォーマンスをやっていただいた。段取りなしの「むちゃぶり」だったが快く応じてくれ外国人にウケた。三重出身の女性社長と一緒に萬来鍋で作っていただいたが女性の方のほうが少しだけ上手にできた。「性格がでますから」という私の失礼な突っ込みにも笑って答えてくれた。このパフォーマンスを企業は覚えていてくれた。
この誘致交流会の数日後野呂知事は2期で退任することを発表された。
昨日新しい知事が選出された。若い力で是非未来ある三重の礎を築いていただきたい。我々民間企業も政治にたよるばかりでなく自分たちで変えていく気概が必要とされている。
今回の大震災の影響でホテル旅館業や外食産業が大打撃を受けている。被災地はもちろんであるが比較的被害の少なかった東京近郊でも計画停電の影響もあってネオンを消して営業したりしており 徐々に回復しているものの売上ダウンに苦しんでいる。
震災直後ある有名な作家が元気になるためにすし屋にいった話をブログで書いたところ不謹慎といったクレームが殺到しページは削除する騒ぎになったと聞く。
「被災地では同じ日本人が苦労しているのに何事か」と批判する方々の心情も理解できる。
「自粛ムード」の影響は深刻である。程度の差こそあれ範囲は全国規模にも及ぶ。 当社では小型豆腐製造機「豆クック」や卓上で豆腐ができる「萬来鍋」や豆乳などで国内海外のホテル旅館や外食産業企業のお客様も多い。お客さんの話を聞くと想像をはるかに超えた悲痛な叫びも耳にする。特に温泉旅館などの影響は大きい。
徐々に「自粛」に対する見方も変わってきおり消費も一部戻ってきていると聞く。
昨日岩手の豆乳の協力工場さんと電話で話をした。この1ヶ月は交通網が寸断されて厳しかったが我々も精一杯PRし販売協力することを約束し、一日もはやく全国のホテル旅館や外食関係の方々出荷できる体制を整えていただくようお願いをした。
先行きが見えない中今こそ 我々も含め日本の観光産業や外食産業を支えるみんなが知恵を出して危機を乗り越えていかなければならない。
これからが正念場だ。
はじめまして ミナミ産業の南川です。
この度ブログをまじめました。
これまであまりブログを見ることもなく正直なところブログに対する意識も高くありませんでした。
ブログに対する意識を変えるきっかけになったのが今回の東日本の大震災でした。未曾有の大災害が東日本を襲い被災地は友人や取引先も多く連日の報道を胸が引き裂かれる思いで見ておりました。この震災を通して日本を支えたいと考えている多くの方々のブログを拝見し ブログの「伝える力」を深く認識しました。
おそらくこの2週間でこれまでの数よりも多いブログをみたと思います。
食に関連する仕事をしている関係上 食を通して少しでも多く人たちの健康や平和に貢献できる活動をしたいと国内海外を奔走しています。見てきたものや体験したことなど食に興味がある方に役立つ情報を発信していきたいと考えています。ブログを通して食に携わる方々とつながっていければ幸いです。今後ともよろしくお願いします。